職場内恋愛
「それじゃ、また学校で」
目の腫れはひき、家でゆっくりデート…といきたかったがお互い仕事が残っていたから朝食を食べたあと、家まで送ってもらった。
『おう。
またな、奈々』
優作は私の額にキスをすると車を発進させた。
ってなんでああいうこと…簡単にできちゃうんだろう。
触れられた額が熱くて。
思わず額に手を当てる。
優作…ホントは無理してるんじゃないのかなぁ…
ふと、思った。
彼女に拒まれて、
なんで笑っていられるんだろう。
なんで、優しくしてくれるんだろう。
俺…お前みたいなの無理だわ
そう、言われると思った。
だから、怖かったんだ。
でもまさかあんなふうに言ってくれるとは思わなかった。
ホントは、泣きたいはずなのに。
彼女に拒絶される、って相当辛いこと…でしょ?