職場内恋愛




「あ、それともう1つありましたね。

良かったのか悪かったのか分からない運」


え?もう1つ?

階段を昇る俺と山崎先生。




「京地真ですよ」


ニヤッと笑う山崎先生。



『それ、言わないでくださいよ…』

俺的には不運な生徒。


でも、アイツがいなかったら俺はこんなに元気になっていなかったかもしれない。



「ま、きっとまた助けられることになるんですよ、あの子に。

先生と京地真はそういう運命なんです」


そんな運命…必要ねぇ…

と、思いつつあながち間違ってなさそうな山崎先生の言葉に俺のテンションは下がる。



『それってまたアイツに助けられるようなことが起こる、ってことですよね?』


山崎先生はコクリと首を縦に動かす。



『ってことはまた俺に不幸が訪れるってことじゃないっすか…』


勘弁して欲しい、マジで。

京地って…こう言っちゃ悪いが疫病神…なのか?








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