職場内恋愛
『真な~
アイツの扱いは難しいからな~
でもそれ以外はなんか書いてくれてたならいいよな。
うちのクラスはまとまりないっつーか、
みんなやる気なくってさ…』
煙と一緒に溜め息を吐き出す。
童顔の涼の顔が老けて見えた。
「そこのお二人さん?
サボりですか?」
突然、後ろから声がして。
振り返るとニヤッと笑った山崎先生がいた。
『サボりなんて人聞きの悪いこと言わないでくださいよ。
休憩ですよ、休憩』
涼が答える。
「そうですか。
伊藤先生、白紙の生徒の手を引いてあげるのはあなたの役目ですよ?」
山崎先生は涼の横に立つとそう言った。
「藤堂先生。
京地真をちゃんとした道に導いてあげられるのはあなただけです」
山崎先生は微笑む。
「なーんて言いながらうちのクラスの白紙の割合は5割なんですけどね」