職場内恋愛
『そーんなに、山崎先生と優作が気になる?』
「あっ…いや、そんなこと…ないですっ!」
そう言うと涼さんはなぜか笑って。
『そんなに一生懸命否定するのって逆効果だって知ってる?』
なんて言われて。
確かにそうだな、なんて頷いてる私。
『そーんなに優作のこと、スキ?』
「……………はい」
自分のキモチにはウソを付けない。
間違いなく、私は優作さんが好き。
大好き。
誰よりも、スキ。
『きっと、優作に同じこと聞いても、奈々ちゃんと同じこと言うんだろうな』
「……それはないですよ」
ない、そんなことは。
優作が私をスキと言ってくれるなんて。
『じゃあさ、聞くけど。
スキでもなんでもない、ただの同僚に
名前で呼んで欲しい。
そう言ったり
肩を抱いたり、すると思う?』