職場内恋愛
「………何言ってるんですか」
俯く私。
私がいくら優作を想ったって、もう2人が同じ道を歩くことはないんだ。
それに涼さんは…愛されてる。
本人が気づいてないだけで、山崎先生に…ものすごく、愛されてる。
「涼さんはもっと、周りを見るべきです。
そうすれば、気づきますよ。
………大切なことに。」
『え?何その意味深な発言は~』
「………秘密です」
山崎先生のことは、秘密。
とくには涼さんにはね。
なんたって、山崎先生が想ってる本人なんだから。
「あー!涼ちゃんと奈々ちゃん!
2人でデート?」
そこへ私と涼さんのところへ駆け寄ってきた真。
相原くんと仲良さげに手なんて繋いじゃって。
うらやましいよ…私は、真と相原くんが。