職場内恋愛





「………何言ってるんですか」


俯く私。

私がいくら優作を想ったって、もう2人が同じ道を歩くことはないんだ。



それに涼さんは…愛されてる。

本人が気づいてないだけで、山崎先生に…ものすごく、愛されてる。




「涼さんはもっと、周りを見るべきです。

そうすれば、気づきますよ。


………大切なことに。」


『え?何その意味深な発言は~』


「………秘密です」


山崎先生のことは、秘密。

とくには涼さんにはね。


なんたって、山崎先生が想ってる本人なんだから。




「あー!涼ちゃんと奈々ちゃん!

2人でデート?」


そこへ私と涼さんのところへ駆け寄ってきた真。

相原くんと仲良さげに手なんて繋いじゃって。



うらやましいよ…私は、真と相原くんが。









< 317 / 425 >

この作品をシェア

pagetop