職場内恋愛
「優作さん……!!」
ん?と、言って俺は彼女の顔を覗き込む。
「この秘密の場所に…私も、たまに来ていいですか??」
少し頬を赤く染めた彼女は言う。
俺は柄にもなく、満面の笑顔を浮かべて
『奈々ちゃん…「奈々でいいです!」
『な…な…奈々っ
いいに決まってるだろ?
そのかわり、タバコ臭くなっても知らねぇぞ??』
名前を呼んだだけでドキドキしてる自分がいて。
今までにない感覚を味わっていた。
「優作さん!ありがとうございます!
私…タバコキライじゃないですよ?
でも、吸えないですけど…」
そんな奈々の発言に思わず笑ってしまって。
2人で顔を見合わせて笑っていた。
どうやら奈々は過去にはこだわらない性格らしい。
襲われたことを気にもしないで、
笑っていられるんだから。
弱そうに見えたけど、
意外に強い子だったんだな、奈々は。