職場内恋愛
「東京はやっぱり…賑やかですね」
部屋の窓を見た山崎先生が呟く。
この部屋は8階。
東京の街を見渡すにはちょうどいいくらいの高さで。
窓の外の景色は色とりどりの電球に照らされた東京の街。
「つくづく田舎に住んでるな、って思いますよね」
山崎先生はクスッと笑う。
確かに、私たちが住んでいるのは田舎だ。
東京では明るい星しか見えないけど、
でもうちだったらキレイに星が見える。
「1つ、聞いてもいいですか?」
ベットに腰掛けた山崎先生は私を見つめる。
「なんですか?」
私もベットに座った。
思ったより、寝心地の良さそうなベットだ。
「今日…藤堂先生のこと、ずーっと目で追いかけてましたよね?」