職場内恋愛
第2章
忙しい日々
『疲れた…』
多分、これは最近の俺の口癖だ。
『俺も』
ついでに涼の口癖でもある。
「あ…やっぱりここにいた。
優作さん、涼さん!!」
でも、この声を聞くと不思議と疲れはどこかへ行ってしまう。
『『奈々(ちゃん)』』
「教師ってこんなに忙しかったんですね…
もっと楽なのかと思ってました…」
奈々は壁にもたれかかる。
『それは甘いな、奈々ちゃん。
な?優作??』
俺はウンウンと頷きながら
『副担でそんなこと言ってると担任持ったらヤバイ。
実際、俺も涼もヤバイし…』
新学期が始まって1週間
地獄だった。
凄まじい忙しさで。
去年、副担でも忙しいと感じたのに担任をやると前の2倍…くらいの忙しさ。
溜め息をつく暇がないくらい忙しいんだ。