職場内恋愛
『あ゛ぁ…疲れたぁ~
つーかタバコうめぇ~』
ふぅ~と煙を吐き出した涼は呟く。
『仕事のあとのタバコは格別だよな』
ホント、どうしてこんなに癒されるんだろう。
『もう年かなぁ…
すげぇー肩凝った』
「揉んであげましょうか?」
突然声がして。
慌てて振り向くとそこにはニヤッと笑った
『『山崎先生…』』
がいた。
「そんな驚かなくてもいいじゃないですか。」
なんて言いながら山崎先生は俺と涼にコーヒーの缶を渡す。
「東京の夜はこれからなんですよね、きっと。」
そんな山崎先生の言葉で俺と涼は外に視線を送った。
ビルが建ち並び、
ネオンがそこらじゅうで光っている。
こんな場所で育ったら、俺はどうなっていただろうか。
不良にでも…なってたかもしれない。
そんなことを考えて心の中で笑った。