職場内恋愛
「藤堂先生。
今から1つだけお知らせがあります。
これを聞いても私を恨まないと誓って下さい。」
『いや…それは内容によると思うんですが…』
と、言うと山崎先生に睨まれて。
こ、こえ…
『わ、分かりました。
誓います』
俺に拒否権はないらしい。
だったら最初に聞かなければいいのに。
と、心の中で毒づいた。
「今日の夜の見回り、橋野先生と2人でお願いします」
『……なっ!
何言ってんっすか!!』
隣の涼も驚いてタバコを持ったまま、止まっている。
「やっぱり、このままじゃよくありません。
仕事に支障が出ると思うんです。
あくまでも、仕事のために私は2人に仲直りしてほしいんです。」
『仲直りって…』
別にケンカしたワケじゃないんだけど…
ってそうじゃなくて。
無理だろ。2人きりって。
『ま、優作。
頑張れよ。な?』
涼が俺の肩に手を置き、言った。
いやいやいや…
俺、頑張れねぇーよ…