職場内恋愛
で、結局…
『せんせーはさ、恋愛経験豊富なワケじゃん?
俺の相手…脈アリだと思う?』
なぜか生徒の恋愛相談に乗るハメとなった。
まだ見回り残ってるんだ、っていくら言っても帰してくれなくて。
ま、たまには生徒たちとゆっくりするのもアリかな、なんてどっかで思ってる俺もいて。
そんなことを考えていたらこんな展開。
『あのさ、逆に聞くけど
俺が脈アリだ、って言ったらお前、どうすんの?』
そう聞くと
『そりゃあ告白する!』
と、即答。
『じゃあもし俺が脈ナシだ、って言ったらどうすんの?』
今度は即答ではなく、うーん…と唸りながら考え込んでいる。
『……諦める…かも』
ボソッと呟いたコイツに俺は言った。
『そんなキモチなら諦めろ。
脈があろうがなかろうが真っ正面からぶつかっていけよ。
まだお前は若いんだから、
当たって砕けたっていいじゃんか。
失恋の1つや2つ、当たり前なんだからさ。』
そう言って俺はポンポンと肩を叩いた。