職場内恋愛
『『カッコイー…』』
なぜか部屋にいた6人の声がハモる。
『せんせ!俺、決めた!
先生みたいな男になるよ!俺!』
突然立ち上がった相原は堂々と宣言。
俺みたいな男って…
『とりあえず座れ、相原。
それと俺を目標にするのは間違いだな』
残念なことに俺みたいな男になるのはオススメしないよ。
『なんでですか!
先生、めっちゃカッコイイじゃないっすか!』
相原の言葉に残りの5人全員がウンウンと頷く。
『俺が?カッコイイ?
それは間違いだぞ。
俺はお前らが思ってるほどカッコ良くなんてねぇーよ。
だから俺を目標にするのはやめとけ。』
さっき偉そうなことを言ったが
俺は多分、お前らよりかなり臆病だ。
とくに今は。
立ち上がる俺の腕を掴む相原。
まだなんか用でもあんのか?
と思いながら相原を見るとなぜかちょっと怒ったような顔をしていて。
意味分かんねぇー…コイツ。
『先生はカッコイイっす!
俺は先生に憧れてるんです!
だから目標にするのはやめとけ、なんて言わないでください!』