職場内恋愛






『どっちにしろ、俺はG高に行くよ。

そこでサッカー続ける。』


そう言い切った相原の目は真っ直ぐで。

俺も中3の頃はこんな目をしていたのかな、なんて思う。



『そのこと、京地知ってんのか?


お前がG高行ったら簡単には京地に会えなくなるんだぞ?』



『分かってるよ、そんなこと。

だから…だから言えないんだ、真には』


相原そう言って少し悲しそうな目で俺を見る。



『俺は遠距離でも真を信じられる自信はあるよ。

でもその自信は真にはないかもしれない。


それにお互い高校生になったら

部活とか勉強とかで連絡だって厳かになるかもしれない。


そうやっていろんなことを考えると

俺、怖くて真に打ち明けられないんだ…』


そう言いながらだんだん相原の視線が下がっていって。


まあ確かに

大人だろうと子どもだろうと

今まで傍にいて当たり前だった恋人と

急に遠距離になるなんて怖くて当たり前だよな。









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