職場内恋愛
「あぁ~去年の個人面談ね。
確かに先生にとってはヤな思い出かもね」
京地はクククッと笑っている。
「そっかぁー…
去年、奈々ちゃんと別れたときちょうど、あたしの面談があって
復縁した今、あたしの面談があるワケね。
せんせ、あたし思ったんだけど
これは偶然じゃないよね。
運命だよ!こうなることがずっと前から決まってたんだって!」
何1人でテンション上がってるんだよ…
なんて思いながら俺はノートを開く。
『今回は雑談なしな。
だからあえて京地が復縁したことを知ってても、そこには触れないことにする』
えー…と文句を言う京地。
やっぱり俺が
『なんでそのこと知ってるんだよ!』
って言うのを狙ってあんなさりげなく言ったんだな。
『復縁した今』
って。
でも残念だったな、京地。
俺は日々学習してるんだよ。
だからお前の考えてることくらい
なんとなく、分かる。