職場内恋愛





「あぁ~去年の個人面談ね。

確かに先生にとってはヤな思い出かもね」


京地はクククッと笑っている。



「そっかぁー…

去年、奈々ちゃんと別れたときちょうど、あたしの面談があって

復縁した今、あたしの面談があるワケね。


せんせ、あたし思ったんだけど

これは偶然じゃないよね。

運命だよ!こうなることがずっと前から決まってたんだって!」


何1人でテンション上がってるんだよ…

なんて思いながら俺はノートを開く。




『今回は雑談なしな。

だからあえて京地が復縁したことを知ってても、そこには触れないことにする』


えー…と文句を言う京地。

やっぱり俺が


『なんでそのこと知ってるんだよ!』

って言うのを狙ってあんなさりげなく言ったんだな。


『復縁した今』

って。


でも残念だったな、京地。

俺は日々学習してるんだよ。


だからお前の考えてることくらい

なんとなく、分かる。










< 366 / 425 >

この作品をシェア

pagetop