職場内恋愛
職員室に寄って荷物を置くとすぐに秘密の場所へ行った。
『よっ!奈々』
もちろん、奈々がいることを分かったうえで来てる。
「お疲れ様、優作」
少し疲れたような表情で微笑む奈々。
『奈々もお疲れ。
やっとちょっとはゆっくりできるようになるな』
俺は胸ポケットからタバコを取り出し火をつける。
やっぱこれ、やめらんねぇーな。
「そうだね。
でも補習…あるでしょ?」
『ああ…補習な』
成績不良者も優良者も誰が参加してもいい補習。
まあ受験対策、なんだけど。
「補習あるけど…優作とこうして2人だけで会いたいな」
突然、そんなことを言い出す奈々。
俺はビックリして横を向く。
すると奈々は照れたようにそっぽ向きながら言った。
「ずっと、そう言いたかったんだ」
って。