職場内恋愛
『喜んでもらえて光栄です』
笑い混じりに言ってみる。
だって照れくさいだろ。
「私の両親にも絶対、会ってね」
奈々が俺の腕を掴んで言う。
『俺でいいの?』
「優作がいい」
さっきのやり取りを繰り返して2人で笑い合う。
あぁ…なんて満たされているんだろう。
やっぱり、好きな人との時間は幸せなんだな。
そう、つくづく感じた。
そして、やっぱり俺の隣は奈々しかありえない、そう思った。
奈々以外の誰かが
俺の隣で微笑んでる姿なんて想像できない。
そして奈々の隣で
俺以外の誰かが笑っている姿なんて想像したくない。
だからさ、奈々。
もう俺は、お前を離さないよ。
一生、守ってやるから。
だからずっと、俺の隣でいつものように笑ってて。
今はまだ、そんなこと伝える勇気、ないけど。
でもいつか、ちゃんと伝えるから。
だから、そのときは絶対、こう答えて。
「一生、守ってね、優作」
って。