職場内恋愛





『まあどっちにしろ、明日には分かることだし、考えるの、やめねぇ?』


『…そう、だな』


明日から2学期が始まるんだ。

今、悩んだって仕方ない。


明日、京地に会ってアイツの様子、見ればいいんだ。

そしたら、多分、別れたことがホントかどうか分かるはずだから。




『優作?んなに真が心配か?』


俺の顔を覗き込んだ涼が言う。



『なんでだよ。

別に心配なんてしてねぇーよ』


そう答えると涼は笑う。



『ウソつくなよ。

そんな顔してるヤツが心配以外に何をするんだ?』


どんな顔だよ、

そう言おうとしてやめた。


だって、自分で分かってたから。


俺、今めちゃくちゃ心配してる、京地のこと。


だってアイツ、表には出さなかったし

1度も言ったことなかったけど。


相原のこと、本気で好きだったから。


だから、もし本当に別れたのなら、京地は死にそうになっているんじゃないだろうか。

それに、ここまで心配するには理由があるんだ。


2人が別れる原因になることに思い当たる節があるから。

多分、それはきっと…











相原の志望校の件だ。














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