職場内恋愛
「真にまんまとやられちゃった…」
俺と奈々は壁にもたれかかり座る。
そうすると奈々は呟く
『え?京地…??』
「真に告白すれば?って言われて…
だから…その……」
俺は心の中で舌打ちをする。
ちぇっ
まんまとやられた
あの腹黒京地に。
アイツ、俺だけじゃなく奈々にもんなこと言ってたのか
アイツ…本当は中2じゃないだろ?
と、心の中で考える。
「あ、優作さん
携番とメアド…教えてもらっていいですか?」
照れくさそうに携帯電話をポケットから出す奈々
『あ、うん』
俺も携帯を出し、赤外線で交換する
『俺…束縛とかしちゃうかもよ?』
そんなことを話ながら笑い合っていた。
ただ、幸せなんて花火と変わらない。
一瞬だけキレイに上がり
すぐに散ってしまう
一瞬だから、キレイに見える。
そんなこと、このときの俺は知るよしもなかった