職場内恋愛
『お互い、キライになって別れたワケじゃないんだろ?』
涼は口を閉ざすつもりはないらしい。
『美優だってまだ、
優作のこと好きかもしんねぇーじゃん』
【バンッ】
俺は飲み干したビールの缶を机に思い切り置く。
涼の体がビクッと少しだけ反応した。
『これ以上、アイツの名前出すんじゃねぇ
今度、俺の前でアイツの名前出したらだたじゃおかねぇからな』
それだけ言って俺はベットへダイブした。
美優…忘れかけていた記憶が蘇る。
俺は首を横に振り、
その記憶を振り払う。
もう、思い出さない。
いつだかそう決めたんだから。