桜の咲く頃
朔が帰ってからも私は沖田さんと一緒に居た。
チョット彼の私生活が解った。
度々綺麗な女の人が来て、
“又、遊んで”
“恋人と別れたから相手して”
と言って最後には
“連絡してね”“チュッ”
と頬にキスして帰る。
イケメンで楽しいのに遊び人だ!!
イケメンだから……ホスト!?
「ぶっ…。」
総司が吹き出した。
「ハナ、思ったことが口から出てますが?」
「えっ!うそっ!!」
「俺、ホストじゃねーし。遊び人だけど。」
「何で?」
「内緒。でも、もぅ辞めるぅ。疲れるし、何か惨め過ぎてさ。女性に失礼だしね。」
「うん。あっ!!」
自分でも思う程ばか正直だ
「ハハハッ。正直者だね。俺ももう一度恋愛したくなった。」
真っ直ぐ私を見た沖田さんの目に私は捕われた。
沖田さんはこの眼で女を落としてるんだ。
「堕ちてみる?」
「又、言ってました?」
「言ってました。」