桜の咲く頃
最悪だ…
「ハナはいつ帰るの?」
「そろそろ帰ろうかな。両親も帰ってる頃だし。」
「じゃ〜送るよ。」
「悪いです。佐山さんが送ってくれるし。」
「朔に送ってって頼まれた。」
「朔にですか?」
男に送らせるってどんな弟だよ?
「心配性だなぁ〜昔からそうなんですよ。最近はカナリ酷い。両親でさえ普通にしてくれてるのに。」
「?」
「あっ!!何でもないです。朔に言わないで下さい。そろそろ私から離さないといけないし。」
喋りやすい人だからペロッと言いそうになっちゃった。
「俺にそんな事言って良い訳?一応、俺の達なんだけど。」
「私に世話やく暇が有ったら早く恋人探して幸せになって欲しいんです。私と居たって幸せじゃないし、恥ずかしい思いするだけだし。」
いきなり腕を捕まれて外に出された。
四葉は気付いたらしく追いかけて行った。