桜の咲く頃



正直、昨日眠れなかった。

誘うのに1ヵ月かかった位だ。


こんな思い久し振りなんだ。


ハナの家に着いてインターホン押した。


「はい。」


出てきたのは親父さんだった。


「あっあの…。」


「総司さん!あがって待ってて下さい。ハナ呼んで来ますから。」


リビングに通されお母さんにコーヒー出されて、親父さんに質問された。

「朔の友達かい?」


「はい。」


「ハナとは?」


「友達です。事情も知ってます。俺としては友達以上に彼女を思っていま。だけど、無理に気持ちを曲げてもらう気も無いんで、安心して下さい。無理強いは俺の趣味じゃないですから。」


安心した両親。まずは親から責めるのも手か。


そしたら2階から朔が降りてきてその後ろからハナが……心臓が弾ける感じがした。




可愛い。この前も正装だったから綺麗だったけど、今日は今日で可愛い。


照れ隠しする為、嫌味笑いをしたけど、ママさんには見抜かれていた。



照れを隠すため挨拶をして家を出た。
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