桜の咲く頃
「……総司にはお見合いをさせて結婚させます。会社の利益に息子を利用するのは本当は嫌だは。」
総君が一番嫌っている事だ。
「でも、会社を守って行くには犠牲が…。あの子には何不自由なくさせて来た。これからも変わらないの。貴女にはそれなりのお詫びをさせて頂くわ。」
「考えさせて下さい。」
「ごめんなさい。本当にごめんなさい。」
子供の幸せは親の幸せ。
当たり前だ。
私だって総君の幸せを願いたい。
こんな話をして総君にどぅやって会おう。
それよりも先に調べたい事が……。
朔に相談して大丈夫かな?