桜の咲く頃


昔、ハナに怪我をさせたことがあった。











丘の上で遊んでいた俺とハナ。
子供って競う遊び好きじゃん!?
下まで降りた方が勝ちみたいな?そんな遊びをハナに持ちかけた。
ハナは最初嫌がったんだけど、俺が煽るような事言ってやると言い出した。











かけだしたら止まらない。






結果、ハナは左腕を骨折した。











病院に行き
俺は両親に怒られボロボロ泣いてハナに謝った。





ハナは“男の子が泣いちゃいけないんだよ。全然痛くないし、又やろう♪”













強い。絶対痛いの我慢してる。








小さい俺でも思った。







だから今度は俺がハナを泣かさないと誓った。
守ると。
ハナが心から愛する人が出来るまで…。


総司君がハナを泣かさないと言ったあの日から印籠を渡したつもりだったんだけど…。どうして昔からハナだけが辛い思いをしなくちゃいけないんだろう。双子なんだから半分になんなかったのか。



それから響先輩の結婚式に総司君と行く事に。
ハナは何も無かったかのように話してる。ハナはヤッパリ強い

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