桜の咲く頃
決意の果ての崩れ
卒業まで後、1ヶ月になり学校は自由登校になった。
悪阻の時期に突入した。
毎日最悪だ。
食べても吐いて、食べなくても吐き気がする。
ある朝……
ママにバレた。
「いつから?」
怒っている。
当たり前
「今、16週に入った。」
泣きたくないのに涙が出てきた。
「総司君は?」
その時、朔が来てくれた。
「その話、夜にしてくれない?」
「何言ってるの!?」
「ハナが落ち着いたら話すって。ずっと言えなかった気持ちも考えて下さい。」
頭まで下げた
「朔!!いいよ。全部話すから。」
「解った。でも夜はパパと和君(叔父)が居るから、そのつもりでね。」
その夜……
「和君、いらっしゃい♪」
今日はカフェはお休み
「お邪魔しますよ。朔は元気か?モデル業が忙しくなってるから中々うちに来てくれなくて寂しい。」
「俺を売る気か?」
「はははっバレた?売れっ子モデルが働くカフェって中々無いじゃん♪」
「キタネェ〜」
仲の良い2人