桜の咲く頃


今日は先方と会食があり、夜中まで仕事だ。


私の仕事は通訳だけじゃない。
最初は通訳だけをやっていたのだが、ある日を境に全部(商談から成立まで)をやることになってしまった。外国人相手に。











あの電話から数時間後








予約を入れておいたお店に向かう為、上司と先方の方達と車を待っていた。












そこに

「ハナ!!」


全員が声のする方に向いた


「……っ」

総司だった。しかも相当怒ってる様子だ








「俺との約束を断ってこんなオッサンとデートかよ?」




「オッサンって、上司だよ。仕事なの!!」



「西川さん、私情なら後にしてくれ。」


「はい。朔に家聞いて待ってて。夜中までかかるから明日…」


「待ってる。」










言うまでもなく車の中で怒られた。












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