桜の咲く頃
家族
スムーズに仕事が終わり家に10時に着いた。
「ただいま…。」
「おっ帰りなさ〜い♪」
総花が出て来た。
「寝る時間過ぎてるよ総花?」
「お兄ちゃんと遊んでたの♪」
お兄ちゃん……か。
「ハナ。お帰り。」
「朔…居るよね?」
総司が一緒に上から降りてきていた。
「居ちゃ悪いの?」
明らかに怒ってる…。
「総花、少しママ借りるよ?」
「うん。いいよ〜♪」
「な…!?」
“何で総司が知ってるの?”
「悪い。俺が言った。」
朔が?
「総花が総司君の子だって。」
総司に引き摺られ二階の自分達の部屋に入った。
「本当なのか?」
「……。」
「何でとは言うつもりなかったが状況が変わった。何で?」
「子供の幸せを壊しちゃいけないから。総花が出来てそれが解ったから。」
「総花も子供だよ?ハナが総花の幸せ壊しちゃってるんだよ?」
反論出来ない。
総君の意見は正論だ。
片親が居ない家族はイッパイ居るけど、やっぱり両親居た方が幸せだ。