桜の咲く頃
ハナが
答えない
まだ両思いなのは解った。
何が邪魔してるんだ?
「私が悪いのにどぅして総君が自分を責める言い方するの?」
「本当の事だろ?」
「貴方が…貴方が私を甘やかすから……」
「好きな人を甘やかして何が悪い。それで俺に溺れてくれるんなら本望だよ♪」
「それじゃぁ〜ダメなの。」
「何が?」
イライラしてきた
「私が…私じゃなくなる気がして…」
「じゃぁ…
この話無かったことにしよう。俺帰る…。」
“パタンッ”
扉が閉まった。
涙が止まらない。さっき以上に溢れてきた。
意地を張るんじゃなかった。
「ねっ♪意地を張ったって良い事無いでしょ?」
「!?」
扉が閉まっただけで総司は帰ったんじゃなかった。