失い続ける世界。
でも、やっぱりそう思うのです。


私のまつげを、そっと指で撫でてもらえるなら、
この身を、強く、息ができなくなるくらい抱き締めてもらえるなら──

あの時にはできなかった。でも、今の私たちならきっと通じ合える。
何となく、わかるのです。



だけど、皮肉ですよね。

もうすぐ、何もかもが終わってしまうというのに・・・・・・






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