MILK
第一章

ナンパ男

夕方6時頃。
習い事でやってる柔道を終らせて帰る途中だった。


駅に向かって、
一人、俯いて歩いていると、
肩に誰かの腕がかかる。






「っさわんないでっ!!」


バシッ


反射的に手を振り払った。






「ちっ……
そんなこと言わないでー♪
一緒に遊ばなーい?
俺イイとこ知ってんだ♪」




また肩に手をかけて誘ってくる。




何度も言うから私もキレた。




「しつこいなっ!!近寄らないで!」




その男は血相を変え、
ズカズカ近づいてきた。



いきなり胸ぐらをつかまれた。


「ああ!?てめぇやんのか!?」


頭がイっていた私は、
その喧嘩を買った。




「いぃよ。かかってこい。」




私は軽く跳んで勢いをつける。
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