唇。
出勤二日目。
電車とバスを乗り継いで、事務所近くのコンビニ前で降りる。
コンビニでお昼を買って、とことこ十分掛けて事務所へ到着。
現時刻、七時四十分。
人はいるけど現場人。
のそのそと階段を上がれば、事務所から出て来た現場の人と鉢合わせ。
(あ、昨日の。ってか、気まず…。)
「おはよう、ございます…。」
鉢合わせたのは、昨日、階段の隙間で目が合った男。
一応、挨拶。
ホントは、脱兎の如く逃げ出したい。
何故?
人見知りだから?
違う…そんな生温い理由なんかじゃない。
自分でも良く解らない。
「おはようございます。」
返って来た挨拶に小さく会釈して、階段の片側に寄れば、「すんません。」と言って駆け下りて行った。
背が高い、ちょっと鼻が詰まった声。
(兄ちゃんくらいはあったかな?)
県外に出て行った六つ上の兄を彷彿とさせる人だった。
事務所は閑散としてる。
昨日と同じ場所に座って、パソコンを起動させる。
電車とバスを乗り継いで、事務所近くのコンビニ前で降りる。
コンビニでお昼を買って、とことこ十分掛けて事務所へ到着。
現時刻、七時四十分。
人はいるけど現場人。
のそのそと階段を上がれば、事務所から出て来た現場の人と鉢合わせ。
(あ、昨日の。ってか、気まず…。)
「おはよう、ございます…。」
鉢合わせたのは、昨日、階段の隙間で目が合った男。
一応、挨拶。
ホントは、脱兎の如く逃げ出したい。
何故?
人見知りだから?
違う…そんな生温い理由なんかじゃない。
自分でも良く解らない。
「おはようございます。」
返って来た挨拶に小さく会釈して、階段の片側に寄れば、「すんません。」と言って駆け下りて行った。
背が高い、ちょっと鼻が詰まった声。
(兄ちゃんくらいはあったかな?)
県外に出て行った六つ上の兄を彷彿とさせる人だった。
事務所は閑散としてる。
昨日と同じ場所に座って、パソコンを起動させる。