〈企〉バレンタイン限定彼氏
「誰がひどいの?」
「えっ…?」
私が横を見上げると
不機嫌な顔をした夏樹くんがいた。
「えっいや………
なんでもないよ…」
「俺でしょ?」
「ちがっ「違くないだろ?
いいんだよ、
はっきり言って。
俺は傷ついたりしないからさ」
―――――傷つかない…。
「そうなんだ…
そうだよ……
私は夏樹くんのこと“ひどい男”って
思った…。
「チョコちょーだい」
とか
「“繭”よろしくね」
とか……
なんでそんな簡単に
そんなこと言えたり
簡単に呼び捨てにしたの?!」
「……簡単に…
なんてことあるわけないじゃん」
「えっ…?」
私が横を見上げると
不機嫌な顔をした夏樹くんがいた。
「えっいや………
なんでもないよ…」
「俺でしょ?」
「ちがっ「違くないだろ?
いいんだよ、
はっきり言って。
俺は傷ついたりしないからさ」
―――――傷つかない…。
「そうなんだ…
そうだよ……
私は夏樹くんのこと“ひどい男”って
思った…。
「チョコちょーだい」
とか
「“繭”よろしくね」
とか……
なんでそんな簡単に
そんなこと言えたり
簡単に呼び捨てにしたの?!」
「……簡単に…
なんてことあるわけないじゃん」