〈企〉バレンタイン限定彼氏
◇   ◇   ◇


「ま―――ゆ」


学校へつくと真っ先に私を呼んだのは親友の香里奈。


いつも私の事を呼んでは

くだらないことばっか話してくる、

お馬鹿さん。

な―んて私は悪口なんか吐いちゃってるけど、

なんだかんだ言って良い友達をやってる。


「何々?!どうせまたくだらない話しなんでしょ?」

「はいはい、そこ!!勝手に決めつけない!!!!」


いや、

だってさ…

今までの経験からすると、


くだらない、

くだらない、

くだらない、

くだらない、


香里奈が話すのは全部くだらない話しなんだもん。


「今日だけはくだらなくないのよ!!」


あっ、

今日だけね…?(笑)


「わかったわかった!で?どんな話し?」

「恋の話しだよ!!

だって今日はバレンタインなんだよ!

“恋バナ”

がなくてどうするんだよ!!的な日なんだよ?!」


「はっ……はぁ…」


私には、

よくわからないけど………。
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