ゆびきりげんまん...
 
 
 
私は急いで着替えをし、龍が来るのを待った。 
 
 
 
龍の言う通り、家から一歩も外へ出なかった。 
 
 
 
 
「ただいまー!」 
 
玄関から元気な声が聞こえた。 
 
あ。 
龍が帰って来た! 
 
 
私は龍の部屋のドアを開け、龍に駆け寄った。 
 
 
『おかえり。さぼって大丈夫なの〜?』 
 
「大丈夫!大丈夫!」 
 
その時の龍の笑顔は、私から見て[作り笑い]だった。
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