ゆびきりげんまん...
 
自転車を走らせ、もうどのくらい経ったのだろう... 
携帯の時計をみると、もう10時をまわっていた。 
 
私が携帯を閉じたと同時に龍が口を開いた。 
 
「あ、なな〜!もう少しで着くからな。」 
 
『うぅん。』 
 
 
それからなぜか沈黙が続き、龍が自転車をとめた。 
 
「着いたぞっ!」 
 
龍の言葉で私は自転車から降り、周りを見渡した。
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