憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
季節は8月になり、マキはAQUAで課題をこなしていた
仕事と仕事の間に少し時間が出来たのだが、家に帰るとまったりしすぎてしまうので、ここで課題をこなすことにしたのだ
マキがAQUAに顔を出すたびにこの頃かならずいる男
北斗がカウンターに座っていた
アルコールを飲んでいる様子がないので、きっとこの後まだ仕事が残っているのだろう
少し、北斗の背中を眺めていたマキが再び、課題に取り掛かろうとノートに視線を落としたときエレベーターが開いた音がした
その音に顔を上げると、降りてきたのはレン
"こんな時間にめずらし~"
と思いながらマキは視線をノートに戻したのだった
エレベーターを降りたレンは、カウンターにいる北斗に視線をやったあと、奥で座り込んでいるマキを見たが声を掛けることはせずに、カウンターに歩いていき、北斗の隣に腰をおろした
レンが隣に座ったにも関わらず北斗は何も反応しない
「おい・・」
レンはそんな北斗にため息とともに声を掛けた
「・・・・」
それでも反応しない北斗に
「ったく・・ 待ち人は俺じゃないから無視すんのか?」
レンはフッと笑いながら、カウンターに置いてある山盛りの灰皿を綺麗なものと交換した
そんなレンの言葉に北斗は思わず、レンをにらみつけた
「それより、最近どうよ?」
話を変えたレン
「なにが?」
タバコに火をつける北斗
仕事と仕事の間に少し時間が出来たのだが、家に帰るとまったりしすぎてしまうので、ここで課題をこなすことにしたのだ
マキがAQUAに顔を出すたびにこの頃かならずいる男
北斗がカウンターに座っていた
アルコールを飲んでいる様子がないので、きっとこの後まだ仕事が残っているのだろう
少し、北斗の背中を眺めていたマキが再び、課題に取り掛かろうとノートに視線を落としたときエレベーターが開いた音がした
その音に顔を上げると、降りてきたのはレン
"こんな時間にめずらし~"
と思いながらマキは視線をノートに戻したのだった
エレベーターを降りたレンは、カウンターにいる北斗に視線をやったあと、奥で座り込んでいるマキを見たが声を掛けることはせずに、カウンターに歩いていき、北斗の隣に腰をおろした
レンが隣に座ったにも関わらず北斗は何も反応しない
「おい・・」
レンはそんな北斗にため息とともに声を掛けた
「・・・・」
それでも反応しない北斗に
「ったく・・ 待ち人は俺じゃないから無視すんのか?」
レンはフッと笑いながら、カウンターに置いてある山盛りの灰皿を綺麗なものと交換した
そんなレンの言葉に北斗は思わず、レンをにらみつけた
「それより、最近どうよ?」
話を変えたレン
「なにが?」
タバコに火をつける北斗