憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
ただの日本からの留学生として過ごしていくうちにココの心にあったモノは春になり自然に雪が解けるようにスーッと消えていったのだった
日本に帰ればまた同じ目で見られ、比較されるのだけれど、今はその現実から目を背けているだけなのかもしれないけど、それでも、ココにとっては新鮮な生活だった
語学学校で英語に慣れていったココは、そのまま地元のウエスト高校へ進学した
日本の高校であと半年で卒業だったのだが、ココは一つしたの学年に入り、"日本からの留学生"としてスタートしたのだった
勉強の範囲は違うものの、同じ数学
それでも、全て英語の授業は最初は全く理解できなかった
ただ、時間だけは沢山あるので、教科書を片っ端に翻訳し、毎日の授業に挑んだ結果クリスマス休暇の頃にはココの英語力は驚くほど飛躍を遂げていたのだった
「ココ、クリスマスは日本に帰るの?」
こっちで出来た友達ハンナが、読んでいた雑誌から顔をあげ聞いてくる
「う~ん・・ クリスマス休暇っていつからだっけ?」
カレンダーに目をやるココ
「18日の金曜で学校は終わりよ? 授業は1月5日から」
「そんなに早くからお休みなのに、年が明けたらすぐに始まるのね」
「そんなものよ? ところで帰るの?」
「どうしようかな?」
両親とは、子どもの頃は一緒に過ごした記憶がありが、ここ数年は、年末年始は関係なく、仕事でいない日が多いし、レン兄だって一緒に過ごしたい彼女だっているだろうし、なにが悲しくて弟と聖夜を過ごすのだろうか・・
「多分こっちにいると思う」
しばらく考え込んだ後答えたココの言葉にハンナの表情は明るくなる
日本に帰ればまた同じ目で見られ、比較されるのだけれど、今はその現実から目を背けているだけなのかもしれないけど、それでも、ココにとっては新鮮な生活だった
語学学校で英語に慣れていったココは、そのまま地元のウエスト高校へ進学した
日本の高校であと半年で卒業だったのだが、ココは一つしたの学年に入り、"日本からの留学生"としてスタートしたのだった
勉強の範囲は違うものの、同じ数学
それでも、全て英語の授業は最初は全く理解できなかった
ただ、時間だけは沢山あるので、教科書を片っ端に翻訳し、毎日の授業に挑んだ結果クリスマス休暇の頃にはココの英語力は驚くほど飛躍を遂げていたのだった
「ココ、クリスマスは日本に帰るの?」
こっちで出来た友達ハンナが、読んでいた雑誌から顔をあげ聞いてくる
「う~ん・・ クリスマス休暇っていつからだっけ?」
カレンダーに目をやるココ
「18日の金曜で学校は終わりよ? 授業は1月5日から」
「そんなに早くからお休みなのに、年が明けたらすぐに始まるのね」
「そんなものよ? ところで帰るの?」
「どうしようかな?」
両親とは、子どもの頃は一緒に過ごした記憶がありが、ここ数年は、年末年始は関係なく、仕事でいない日が多いし、レン兄だって一緒に過ごしたい彼女だっているだろうし、なにが悲しくて弟と聖夜を過ごすのだろうか・・
「多分こっちにいると思う」
しばらく考え込んだ後答えたココの言葉にハンナの表情は明るくなる