憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
なにやら玄関先が騒がしい・・
受話器を耳にあてながら振り返ると、満面の笑みで走ってくる懐かしい姿
「は?」
ココの声に
「ココ? 何?どうしたの?」
と受話器の向こうで戸惑っている姫花
「えっと・・」
ココが話そうとすると
ガバッ
と抱きつかれ、ギューギューと力をこめてくるものだから苦しくて仕方がない
「ほら、ココが痛がってるだろ!!」
後ろから追いかけてきたもう一人に引き剥がされ、受話器まで奪われた
「あ? もしもし? なんだ・・ お袋? え? なんでって・・ オフだよ!オフ!!じゃあな!!」
ココの電話の相手が姫花だとわかると安堵しつつ適当に切って笑みを浮かべるこの男
東野丈成
ココの双子の片割れ・・ ジョーだった
そしてもうひとり、ジョーに引き剥がされたのはケーゴ
突然の姫花からの電話に突然の訪問にとココはすでに疲れ気味だった
「ジョー!久しぶりだな~」
ジョナサンとマロンは嬉しそうにジョーにハグをしている
そして
「まだ赤ちゃんの頃だったかしらね~ 新婚旅行に日本に行った時に会っているのよ?」
と隣に立つケーゴにも笑顔を見せ
「ふたりとも良く来てくれたわ・・ さぁ、お茶でも飲みましょう」
と機嫌よくふたりをリビングに案内したのだった
この流れについていけていないココだけ電話機の前に取り残されたのだった
受話器を耳にあてながら振り返ると、満面の笑みで走ってくる懐かしい姿
「は?」
ココの声に
「ココ? 何?どうしたの?」
と受話器の向こうで戸惑っている姫花
「えっと・・」
ココが話そうとすると
ガバッ
と抱きつかれ、ギューギューと力をこめてくるものだから苦しくて仕方がない
「ほら、ココが痛がってるだろ!!」
後ろから追いかけてきたもう一人に引き剥がされ、受話器まで奪われた
「あ? もしもし? なんだ・・ お袋? え? なんでって・・ オフだよ!オフ!!じゃあな!!」
ココの電話の相手が姫花だとわかると安堵しつつ適当に切って笑みを浮かべるこの男
東野丈成
ココの双子の片割れ・・ ジョーだった
そしてもうひとり、ジョーに引き剥がされたのはケーゴ
突然の姫花からの電話に突然の訪問にとココはすでに疲れ気味だった
「ジョー!久しぶりだな~」
ジョナサンとマロンは嬉しそうにジョーにハグをしている
そして
「まだ赤ちゃんの頃だったかしらね~ 新婚旅行に日本に行った時に会っているのよ?」
と隣に立つケーゴにも笑顔を見せ
「ふたりとも良く来てくれたわ・・ さぁ、お茶でも飲みましょう」
と機嫌よくふたりをリビングに案内したのだった
この流れについていけていないココだけ電話機の前に取り残されたのだった