憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
しばらくブライアンと話をしていたココだったが、ふて腐れているふたりを見て、ため息つき、

「で、どうしてあんな事してたわけ?」

と二人の顔を交互に見た

「俺らは静か~に飯してただけだし・・・」

とジョーはココから視線を外しながら答えた

「その視線が怪しいし・・」

とそれを見逃さないココ

「いや、ココまじだって!! あいつらが俺らの後ろでウルサイから、ちょっとからかっただけだし」

とジョーとは反対に、ココに必死に訴えるケーゴ

「本当、恥ずかしいから! 挑発に簡単に乗らないでよ・・・」

とため息まじりのココ

「悪かったって」

とケーゴ

「俺も! でも、あいつら格好だけで技はたいしたことねぇし!!」

とジョー

反省の色の見えないジョーに、呆れつつ

「っていうか、素人相手に本気になっちゃうのが見苦しい・・」

とココ

「そうかな? どんな相手だろうと100%の力で向うのが男だろ?」

とそれまで黙って三人のやりとりを聞いていたブライアン

その言葉に

「そういう見方もあるけど・・ でも、素人の私が見ても、彼らの技けっこう凄いとおもうけど・・」

とココは遠くの方でダンスを続けている集団を見ていた

その視線を追ったジョーとケーゴは

「うそだろ?」

「マジかよ!?」

と唖然とするのだった
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