憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
「マジで今まで便所にいたのかよ?」
とトイレの前にいるふたりをみてため息をつくケーゴ
「腹痛ぇなら最初っからそう言えよ・・」
と泣きそうな顔のココを見て、鬼(ジョー)の表情も緩んでいった
さっきの女の子達は“日本の女の子達は怖い”とか言ってたけど、ここのほうがよっぽど怖かった・・
ブライアンの腕の中のぬくもりとジョーとケーゴの慌て振りに気が緩んだココの目から涙が落ちた
その涙を見て、ジョーとケーゴの表情が変わり、ココの表情の見えないブライアンも視界に入っていたジョーとケーゴの様子が一瞬で変わったのを見逃さなかった
そして、その空気はすぐにカフェ全体に伝わっていく
ブライアンの胸に顔をうずめているココに近寄ったジョーは
「どうした?」
腰をかがめ、ココの顔を覗き込むが、ココの表情まで見れない
「ココ?」
ブライアンの柔らかな声もココの頭上から降ってきる
「ごめん、なんかちょっとホームシック?」
と赤い目と鼻で笑顔を見せたココだったが、それが本心でないことくらい一目瞭然で、ただ、悟られたくないという気持ちを汲み取って
「ホームシックって・・」
とジョーはため息をつきつつ、ブライアンに視線をうつした
それに気付いたブライアンは、ジョーとその後ろで眉をひそめているケーゴに頷き
「じゃあ、午後の授業はサボッてこのままでかけようか? 気持ちもきっと晴れるだろうから!」
とココを胸に抱いたままカフェを後にしたのだった
とトイレの前にいるふたりをみてため息をつくケーゴ
「腹痛ぇなら最初っからそう言えよ・・」
と泣きそうな顔のココを見て、鬼(ジョー)の表情も緩んでいった
さっきの女の子達は“日本の女の子達は怖い”とか言ってたけど、ここのほうがよっぽど怖かった・・
ブライアンの腕の中のぬくもりとジョーとケーゴの慌て振りに気が緩んだココの目から涙が落ちた
その涙を見て、ジョーとケーゴの表情が変わり、ココの表情の見えないブライアンも視界に入っていたジョーとケーゴの様子が一瞬で変わったのを見逃さなかった
そして、その空気はすぐにカフェ全体に伝わっていく
ブライアンの胸に顔をうずめているココに近寄ったジョーは
「どうした?」
腰をかがめ、ココの顔を覗き込むが、ココの表情まで見れない
「ココ?」
ブライアンの柔らかな声もココの頭上から降ってきる
「ごめん、なんかちょっとホームシック?」
と赤い目と鼻で笑顔を見せたココだったが、それが本心でないことくらい一目瞭然で、ただ、悟られたくないという気持ちを汲み取って
「ホームシックって・・」
とジョーはため息をつきつつ、ブライアンに視線をうつした
それに気付いたブライアンは、ジョーとその後ろで眉をひそめているケーゴに頷き
「じゃあ、午後の授業はサボッてこのままでかけようか? 気持ちもきっと晴れるだろうから!」
とココを胸に抱いたままカフェを後にしたのだった