憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
カフェを出る手前で、ふと足を止めたJはくるっとヴァネッサ達のテーブルを振り返り、その場にマーサを残したままヴァネッサのテーブルまで再びやってきた
さっきからの読めないJの行動に、次は何かと構えるヴァネッサだったが
「コレ、忘れたわ・・」
とテーブルに広げられたポーチを指差した
「え?」
聞き返すヴァネッサに
「コレ、マーサのって言ったのお前だろ?」
Jの言葉に眉をひそめるヴァネッサだったが
「つーか、面倒臭せ~・・」
と広げられたコスメ類に眉をひそめるJだったが、ふと目に入ったペットボトルの入った袋を指差し
「この袋ちょうだいね」
と中身を取り出し、その袋にテーブルのコスメやポーチをドサッと入れ
「んじゃ、ごゆっくり~」
と後ろ手に未だに立ちすくんでいるマーサの前まで颯爽と歩き
「お待たせ~ はい、忘れ物!!」
とマーサに笑顔でその袋を手渡したのだが
マーサはその袋を受け取ろうとしない
そんなマーサに
「仕方ない・・ 基本、女のカバン持つのってどうかと思うけど、コレ、カバンじゃないしね~」
と笑顔を見せ、ふたたびマーサの肩を抱き、ヴァネッサ達の視界から消えたのだった
さっきからの読めないJの行動に、次は何かと構えるヴァネッサだったが
「コレ、忘れたわ・・」
とテーブルに広げられたポーチを指差した
「え?」
聞き返すヴァネッサに
「コレ、マーサのって言ったのお前だろ?」
Jの言葉に眉をひそめるヴァネッサだったが
「つーか、面倒臭せ~・・」
と広げられたコスメ類に眉をひそめるJだったが、ふと目に入ったペットボトルの入った袋を指差し
「この袋ちょうだいね」
と中身を取り出し、その袋にテーブルのコスメやポーチをドサッと入れ
「んじゃ、ごゆっくり~」
と後ろ手に未だに立ちすくんでいるマーサの前まで颯爽と歩き
「お待たせ~ はい、忘れ物!!」
とマーサに笑顔でその袋を手渡したのだが
マーサはその袋を受け取ろうとしない
そんなマーサに
「仕方ない・・ 基本、女のカバン持つのってどうかと思うけど、コレ、カバンじゃないしね~」
と笑顔を見せ、ふたたびマーサの肩を抱き、ヴァネッサ達の視界から消えたのだった