憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
「いつも思っていたんだけどさ、東野さんのローファーって本皮だよね? そのデザインってどこの?メンズもあるのかな?」
「えっ…あ、いや…メッメンズはない…かな」
私は、突然の質問に思わず、カミカミになってしまった
「そうなんだ… 残念… いいなって思っていたんだよね じゃあ、また明日な!」
そう言って堀君は帰っていった
しばらく、堀君の背中を見ていたけど、私も上履きをしまい、昇降口へと向かった
そこには、未だ帰らずに、立ちすくんでいる堀君の姿
もういないと思ったのに・・・
そう思いながら歩いていくと
「あっ・・・・」
さっきまでは降っていなかったのに、雨になっていたんだ
「降ってきちゃったみたいだね 参ったな~ 傘ないんだ・・ よしっ仕方ない!!」
堀君はそう言って、カバンを頭に乗せ、私に笑って見せた
「え? 走っていくの?」
「お~ こう見えても足、速いんだ」
そんなの知ってるし・・
だって、堀君は陸上部のエースだもん
「私持ってるから、駅まで一緒に入る?」
そういって、私はカバンの中から折りたたみの傘を出した
「えっ…あ、いや…メッメンズはない…かな」
私は、突然の質問に思わず、カミカミになってしまった
「そうなんだ… 残念… いいなって思っていたんだよね じゃあ、また明日な!」
そう言って堀君は帰っていった
しばらく、堀君の背中を見ていたけど、私も上履きをしまい、昇降口へと向かった
そこには、未だ帰らずに、立ちすくんでいる堀君の姿
もういないと思ったのに・・・
そう思いながら歩いていくと
「あっ・・・・」
さっきまでは降っていなかったのに、雨になっていたんだ
「降ってきちゃったみたいだね 参ったな~ 傘ないんだ・・ よしっ仕方ない!!」
堀君はそう言って、カバンを頭に乗せ、私に笑って見せた
「え? 走っていくの?」
「お~ こう見えても足、速いんだ」
そんなの知ってるし・・
だって、堀君は陸上部のエースだもん
「私持ってるから、駅まで一緒に入る?」
そういって、私はカバンの中から折りたたみの傘を出した