憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
「え! いいの? じゃあ入れてもらおうかな」
と堀君は笑って、私の手から傘をとり、パンッと開いた
「じゃ、行こうか?」
私は、彼に背中を押されるように、雨の中へ踏み出した
堀君は、かっこよくって、陸上部のエースで誰にでもやさしくて、ダサい私にも声を掛けてくれるほどの人
そんな彼との相合傘
折りたたみ傘は、普通の傘より小さくて、お互いが触れ合っているんだけど、駅までの間も緊張なんかする間もないほど会話が途切れることはなくって、雨なんか気にならないくらい楽しかったんだ
「東野、傘サンキューな!」
駅に着くと、堀君は、傘をたたんで私に渡した
「ううん 堀君の話って楽しかったし!!」
「あ~ でも、靴ぬれちゃったな せっかく良いの履いてんのに・・」
堀君はそう言って、私の足元を見た
「そんなに、気に入ってるの?」
「ハハッ 女物しかないなら仕方ないけどさ」
「そんなに気に入ってるなら、ちょっと調べてみるね!」
「マジで! サンキュ! じゃあ、俺あっちのホームだから、また明日な!」
堀君はさわやかな笑顔を残してその場を去っていった
と堀君は笑って、私の手から傘をとり、パンッと開いた
「じゃ、行こうか?」
私は、彼に背中を押されるように、雨の中へ踏み出した
堀君は、かっこよくって、陸上部のエースで誰にでもやさしくて、ダサい私にも声を掛けてくれるほどの人
そんな彼との相合傘
折りたたみ傘は、普通の傘より小さくて、お互いが触れ合っているんだけど、駅までの間も緊張なんかする間もないほど会話が途切れることはなくって、雨なんか気にならないくらい楽しかったんだ
「東野、傘サンキューな!」
駅に着くと、堀君は、傘をたたんで私に渡した
「ううん 堀君の話って楽しかったし!!」
「あ~ でも、靴ぬれちゃったな せっかく良いの履いてんのに・・」
堀君はそう言って、私の足元を見た
「そんなに、気に入ってるの?」
「ハハッ 女物しかないなら仕方ないけどさ」
「そんなに気に入ってるなら、ちょっと調べてみるね!」
「マジで! サンキュ! じゃあ、俺あっちのホームだから、また明日な!」
堀君はさわやかな笑顔を残してその場を去っていった