憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
ココは、山積みにされている雑誌から何気なく、1冊を手に取り、膝の上に置いた
手に持っていたカフェオレを一口飲み、表紙を目にした途端
「ブッ・・ゲホッ・・・」
思いっきり噴出したうえ、その衝撃で鼻に入ったらしく、激しくむせだした
「ココ!! 大丈夫か?」
隣で熱心に雑誌に目を通していた潤也が、慌ててココにティッシュを手渡した
「あー・・ 大丈夫・・」
涙目になりながらも、膝から落ちたさっきの雑誌を拾い再び視界に入れた
ココが偶然取った雑誌「en・en」
そして、その表紙に写る 男 ジョー
振り返ったジョー
背筋を惜しみなく披露しているジョー
その体に纏う布・・ なし
そう、ジョーのヌードだったのだ
それに気付いた潤也は
「おー 今月号だったか! 綺麗に撮れてるだろ? 」
とご機嫌で雑誌をパラパラめくりだした
「うわ~ こんな古いのまで載せちゃってるし・・」
驚きすぎのココを他所に、雑誌をめくってテンションが上がっている父親の姿に引き気味の娘
「ほら・・ 姫花も載ってるぞ! やっぱ変わんね~ つーか、賢次なのがむかつく!!」
その言葉にココが、目をやると
“華麗なる一族”
と題して、ジョーの両親である姫花・潤也そして兄である廉のモデル時代の写真が載せてあり、潤也が文句たれているのはいつぞやの“ボクサーパンツ”のものだったのだ
手に持っていたカフェオレを一口飲み、表紙を目にした途端
「ブッ・・ゲホッ・・・」
思いっきり噴出したうえ、その衝撃で鼻に入ったらしく、激しくむせだした
「ココ!! 大丈夫か?」
隣で熱心に雑誌に目を通していた潤也が、慌ててココにティッシュを手渡した
「あー・・ 大丈夫・・」
涙目になりながらも、膝から落ちたさっきの雑誌を拾い再び視界に入れた
ココが偶然取った雑誌「en・en」
そして、その表紙に写る 男 ジョー
振り返ったジョー
背筋を惜しみなく披露しているジョー
その体に纏う布・・ なし
そう、ジョーのヌードだったのだ
それに気付いた潤也は
「おー 今月号だったか! 綺麗に撮れてるだろ? 」
とご機嫌で雑誌をパラパラめくりだした
「うわ~ こんな古いのまで載せちゃってるし・・」
驚きすぎのココを他所に、雑誌をめくってテンションが上がっている父親の姿に引き気味の娘
「ほら・・ 姫花も載ってるぞ! やっぱ変わんね~ つーか、賢次なのがむかつく!!」
その言葉にココが、目をやると
“華麗なる一族”
と題して、ジョーの両親である姫花・潤也そして兄である廉のモデル時代の写真が載せてあり、潤也が文句たれているのはいつぞやの“ボクサーパンツ”のものだったのだ