憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
ケーゴが息を切らして、リビングのドアを開けると一斉に視線が注がれた
「ウッ・・・」
思わず、ドアを閉めようとするケーゴに
「おかえりなさ~い」
猫なで声の方をチラッと見ると、目が笑っていないりんの姿
近くにいる父親をチラッと見ると、すぐにそらされ、その隣に座っている母親は暢気に自分に手を振っている
「・・・・・」
頼りにならないのはわかっていたけども・・・ケーゴはため息をつき、覚悟を決めリビングに入っていった
何か言いたそうなりんだったが、まずは押している撮影を終わらせなければならないので、笑顔でケーゴを迎える
制服のままで良いというので、そのまま両親のとなりの一人がけのソファに腰を下ろした
インタビューの合間に何枚かの写真を撮って、自分に向けられた質問に答え、1時間ほどで撮影隊は帰って行った
ケーゴはホッとしながらも、今度はりんのほうを向くことが出来ない
「・・・・・」
「ケーゴちゃん? どうしたのかな?」
ケーゴがまずいなぁ・・と思っているとキッチンから聞こえる笑い声
どうやら自分とりん以外はこの部屋にいないらしい・・
「まっ そんなに怒ってないわよ? ちゃんと来たんだし・・」
ケーゴは恐る恐るりんに視線を移した
「なによ?」
ケーゴのその表情にりんがつっかかる
「ウッ・・・」
思わず、ドアを閉めようとするケーゴに
「おかえりなさ~い」
猫なで声の方をチラッと見ると、目が笑っていないりんの姿
近くにいる父親をチラッと見ると、すぐにそらされ、その隣に座っている母親は暢気に自分に手を振っている
「・・・・・」
頼りにならないのはわかっていたけども・・・ケーゴはため息をつき、覚悟を決めリビングに入っていった
何か言いたそうなりんだったが、まずは押している撮影を終わらせなければならないので、笑顔でケーゴを迎える
制服のままで良いというので、そのまま両親のとなりの一人がけのソファに腰を下ろした
インタビューの合間に何枚かの写真を撮って、自分に向けられた質問に答え、1時間ほどで撮影隊は帰って行った
ケーゴはホッとしながらも、今度はりんのほうを向くことが出来ない
「・・・・・」
「ケーゴちゃん? どうしたのかな?」
ケーゴがまずいなぁ・・と思っているとキッチンから聞こえる笑い声
どうやら自分とりん以外はこの部屋にいないらしい・・
「まっ そんなに怒ってないわよ? ちゃんと来たんだし・・」
ケーゴは恐る恐るりんに視線を移した
「なによ?」
ケーゴのその表情にりんがつっかかる