憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
それから、ケーゴの所属しているグループの新曲の発売が決まり、音入れ、振り付けのレッスンと急に忙しくなり、家とスタジオの往復が多くなってきた
パラパラとめくるのは、ココの載っている写真集
大々的ではないが、初版は売り切れ、風景写真集にしては珍しく3回目の増版をしているらしい
小さい頃は、一人っ子の自分にとって、兄弟のいるジョーのことが羨ましくて仕方がなかった
それでも、ココに対しての恋心を認識し始め、他人であるとこにホッとしたのが10年くらい前だろうか・・
アンパンマンのシャツを着ていても、その透き通るような白い肌を大きな瞳、艶のある真っ黒な髪は人を惹き付けたココ
人見知りが激しくて、常に警戒して他人を寄せ付けないくせに、一度心を開いたらものすごく“情”に熱い
それが圭吾が恋焦がれる心花だった
ふとココの言葉がよみがえる
“留学しようと思ってるの・・”
住み慣れた場所を離れる・・
簡単に会いにいける距離ではない
だけど、新しい環境ならココにも友達と呼べる人が出来るかもしれない・・
でも、見知らぬ土地にひとり・・ 今よりもっと孤独を感じてしまわないか・・
ひとりもんもんと考え込む時間が増えたケーゴだった
パラパラとめくるのは、ココの載っている写真集
大々的ではないが、初版は売り切れ、風景写真集にしては珍しく3回目の増版をしているらしい
小さい頃は、一人っ子の自分にとって、兄弟のいるジョーのことが羨ましくて仕方がなかった
それでも、ココに対しての恋心を認識し始め、他人であるとこにホッとしたのが10年くらい前だろうか・・
アンパンマンのシャツを着ていても、その透き通るような白い肌を大きな瞳、艶のある真っ黒な髪は人を惹き付けたココ
人見知りが激しくて、常に警戒して他人を寄せ付けないくせに、一度心を開いたらものすごく“情”に熱い
それが圭吾が恋焦がれる心花だった
ふとココの言葉がよみがえる
“留学しようと思ってるの・・”
住み慣れた場所を離れる・・
簡単に会いにいける距離ではない
だけど、新しい環境ならココにも友達と呼べる人が出来るかもしれない・・
でも、見知らぬ土地にひとり・・ 今よりもっと孤独を感じてしまわないか・・
ひとりもんもんと考え込む時間が増えたケーゴだった