憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
その視線を追って行くと、母の瞳に負けないくらいキラキラしている自分の爪
「どう? 綺麗でしょ?」
自慢げな母
「名前だけのオーナーじゃないって証明よ!!」
鼻息の荒い母
「はい、じゃあラスト1枚ね!! ココ、笑って~」
と言ったかと思うと切られたシャッター
「はい、ご苦労様!」
「え?は? ちょ・・ママ!!」
慌てるココに、落ち着いている姫花
「なに? 何してんの?」
戸惑うココ
「え? 何って、撮影よ? ママのサロンのOPENが雑誌に載るの さっき説明したじゃないの」
考え込みすぎて全く聞いていなかったのだ
「だって、ママの忘れ物持ってくるだけじゃないの?」
「だから、それもさっき説明したじゃないの・・ 疲れてるの? ココ、大丈夫?」
ココの顔を両手で包み、顔を覗き込むのは小さい頃から、熱の有無を確認する母の仕草だった
「大丈夫・・ それよりこれちゃんとオフしてよ?」
とスカルプのついた手を差し出すココ
「え~ せっかくしたのに~ いいじゃん、付けとけば!」
母親らしからぬ発言に
「校則違反なの」
娘がしっかりしたのは、反面教師の何者でもない
「どう? 綺麗でしょ?」
自慢げな母
「名前だけのオーナーじゃないって証明よ!!」
鼻息の荒い母
「はい、じゃあラスト1枚ね!! ココ、笑って~」
と言ったかと思うと切られたシャッター
「はい、ご苦労様!」
「え?は? ちょ・・ママ!!」
慌てるココに、落ち着いている姫花
「なに? 何してんの?」
戸惑うココ
「え? 何って、撮影よ? ママのサロンのOPENが雑誌に載るの さっき説明したじゃないの」
考え込みすぎて全く聞いていなかったのだ
「だって、ママの忘れ物持ってくるだけじゃないの?」
「だから、それもさっき説明したじゃないの・・ 疲れてるの? ココ、大丈夫?」
ココの顔を両手で包み、顔を覗き込むのは小さい頃から、熱の有無を確認する母の仕草だった
「大丈夫・・ それよりこれちゃんとオフしてよ?」
とスカルプのついた手を差し出すココ
「え~ せっかくしたのに~ いいじゃん、付けとけば!」
母親らしからぬ発言に
「校則違反なの」
娘がしっかりしたのは、反面教師の何者でもない