憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
「俺だって一緒だよ」
と、耳を疑うようなセリフに思わず、彼らの方を見てしまう
今のって、堀くんが言った?
「一緒って、俺は、帰れね~って!!」
「傘さしてれば、制服は見えても、俺の顔まで見えね~じゃん! それに、もし見れたとしてもさ、逆に誰にでも優しいオレをアピールできるっしょ?」
それは、疑うことなく、あの心優しいはずの堀君の口から出た言葉だった
「うわ~ マジ最悪~」
「お前、全部計算なわけ?」
堀君の発言に周りのクラスメイトはニタニタ笑っている
その中で、普段から堀君と一番仲のいい男の子が
「だから最初に言ったッしょ? 東野に絡むのは、こいつのボランティアだって!!」
「うわ、まじで!! 俺も明日からボランティアしよっかな~」
「え~ 俺は無理~ 同じボランティアなら、河原の空き缶拾いのほうがマシ~」
思わぬところで、堀君の正体を知ってしまった私は、レンたちに早く来いと言われたのを忘れ、しばらくボーッと列に並び続けてしまった
そんな時、列の前の方から歓声が上がっている
その歓声はどんどん大きくなっていっているようだったが、ココの耳には一切入らない
「いた!! レン兄!! ジョー! いたぞ!!」
という声と共に、ココの腕はがっしりとつかまれていた
ボーっとしていたココは、自分の腕から、順にたどり、つかまれている手の主を見上げた
ケーゴだった
「あれ? ケーゴ?」
まだ、ボーっとしているココに
「あれ? じゃねぇよ! 何並んでんだよ?」
とケーゴの怒鳴り声が振ってくる
と、耳を疑うようなセリフに思わず、彼らの方を見てしまう
今のって、堀くんが言った?
「一緒って、俺は、帰れね~って!!」
「傘さしてれば、制服は見えても、俺の顔まで見えね~じゃん! それに、もし見れたとしてもさ、逆に誰にでも優しいオレをアピールできるっしょ?」
それは、疑うことなく、あの心優しいはずの堀君の口から出た言葉だった
「うわ~ マジ最悪~」
「お前、全部計算なわけ?」
堀君の発言に周りのクラスメイトはニタニタ笑っている
その中で、普段から堀君と一番仲のいい男の子が
「だから最初に言ったッしょ? 東野に絡むのは、こいつのボランティアだって!!」
「うわ、まじで!! 俺も明日からボランティアしよっかな~」
「え~ 俺は無理~ 同じボランティアなら、河原の空き缶拾いのほうがマシ~」
思わぬところで、堀君の正体を知ってしまった私は、レンたちに早く来いと言われたのを忘れ、しばらくボーッと列に並び続けてしまった
そんな時、列の前の方から歓声が上がっている
その歓声はどんどん大きくなっていっているようだったが、ココの耳には一切入らない
「いた!! レン兄!! ジョー! いたぞ!!」
という声と共に、ココの腕はがっしりとつかまれていた
ボーっとしていたココは、自分の腕から、順にたどり、つかまれている手の主を見上げた
ケーゴだった
「あれ? ケーゴ?」
まだ、ボーっとしているココに
「あれ? じゃねぇよ! 何並んでんだよ?」
とケーゴの怒鳴り声が振ってくる