憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
戸惑う感情
大きな仕事が片付き、北斗はホッと息をはいた
「お疲れさま!」
差し出されたコーヒーを笑顔で受け取る
「サンキュ・・本当、助かったよ・・」
「あら? 今頃になってその言葉?」
北斗の隣に座った女性は、半ば呆れがちに自分もコーヒーに口をつけた
「マズッ!!」
そしてコーヒーを一口飲んで顔をしかめた
「ハハッ・・ 流石!!」
「これでコーヒーって言える?」
ブツブツ文句を言いながら、テーブルにコーヒーを置く女性
「そりぁ、苺花(マイカ)みたいにうまいコーヒーしか知らないで育ってきた奴に言わせれば、トレーラーショップのコーヒーなんて、コーヒーと呼ぶのもおぞましいんだろ?」
と北斗は少し離れた場所にあるトレーラーショップに視線を移した
北斗と苺花は、官庁街にある公園の一角に停められた移動販売車の敷地にいたのだ
「一仕事終えた後はコーヒーが欲しくなるのよ・・ でも、ここのサンドはすっごくおいしいのよ」
北斗に笑みを漏らすと、苺花は大きな口を開け、サンドを口にほおばった
「お前・・ちょっとは恥らえよ・・」
そんな苺花を見て呆れる北斗
北斗の様子なんぞ気にも止めない苺花は、モグモグと口を動かしながら、持っていたカバンから雑誌を取り出し、パラパラとめくりだした
「お疲れさま!」
差し出されたコーヒーを笑顔で受け取る
「サンキュ・・本当、助かったよ・・」
「あら? 今頃になってその言葉?」
北斗の隣に座った女性は、半ば呆れがちに自分もコーヒーに口をつけた
「マズッ!!」
そしてコーヒーを一口飲んで顔をしかめた
「ハハッ・・ 流石!!」
「これでコーヒーって言える?」
ブツブツ文句を言いながら、テーブルにコーヒーを置く女性
「そりぁ、苺花(マイカ)みたいにうまいコーヒーしか知らないで育ってきた奴に言わせれば、トレーラーショップのコーヒーなんて、コーヒーと呼ぶのもおぞましいんだろ?」
と北斗は少し離れた場所にあるトレーラーショップに視線を移した
北斗と苺花は、官庁街にある公園の一角に停められた移動販売車の敷地にいたのだ
「一仕事終えた後はコーヒーが欲しくなるのよ・・ でも、ここのサンドはすっごくおいしいのよ」
北斗に笑みを漏らすと、苺花は大きな口を開け、サンドを口にほおばった
「お前・・ちょっとは恥らえよ・・」
そんな苺花を見て呆れる北斗
北斗の様子なんぞ気にも止めない苺花は、モグモグと口を動かしながら、持っていたカバンから雑誌を取り出し、パラパラとめくりだした