憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
一つの広告ででかい金が動く、こっちの世界

金が絡むとなにかとモメる

苺花のクライアントは主に芸能関係者

過去のアスリートとはいえ、苺花自身も知名度があるため、こっちの世界の方が生きやすいらしい

今回の訴訟、最初は鼻息の荒かった相手の弁護士も2回目には示談を申し出てきた

その変わり身の早さに呆れはしたが、俺もそんなにヒマじゃないので、さっさと終わらせてもらえてありがたい

ルーキーのくせにいっぱしに仕事をこなしてるキャリアウーマンが苺花だ

そんな苺花が置いていった雑誌に無性にイライラしている自分

彼女の素質なんて、みんな見抜いている

俺の写真集に載る前から、彼女へのオファーは相当数あったはずだ

それでも、彼女は頑なにそれを拒み、彼女の両親も娘の意見を尊重してきた

そんな彼女が初めて首を縦に振ってくれたのが俺の作品

どこかでうぬぼれていたのかもしれない

この少女にカメラを向けられるのは自分だけなんだと・・





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苺花がまだ若いのに弁護士って無理あるのはわかっています・・
見逃してください!!!
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